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秋の空
孫悟空を閉じ込めた
あの大きい岩みたいになりたい

絶対絶対自分からは
動いたりできないくらい
重くて頑丈な岩みたいになりたいの

孫悟空ががんばって
その岩を打ち砕くまで
もしくは月日の流れで
風化されて削られていくまで

こうやってここで
踏ん張っていたいのになぁ

秋の空とよく似ている
そんな自分が
すこしだけ嫌いだけど
秋の空だからきっと
変わることだけは
変わらないのは確かなんだよね
| 垂れ流した詩編 | 00:35 | comments(0) | trackbacks(1) |
からっぽ
からっぽがまた
何の前触れもなく
あたしの中にのっそり
押し寄せてきた

昨日まではそう
普通に楽しく暮らせてた

新しく変えた美容院で
染めてもらった髪の色は大成功だったし

BFに作ってあげた
アサリのスパゲティーは
とってもおいしいって大好評だったし

友達たちと遠出して
知らない町の知らないお店で
外人のフリして飲んで
地元民どもだましたりして大爆笑だったし

なのになんで
どうしてからっぽは
こんなに突然に
やって来たのだろう

毎日笑ってても
毎日たのしくても
毎日悲しくても
毎日せつなくても

たまに間違ってポストに入ってくる
知らない誰かに宛てられた
知らない誰かの郵便物みたいに

予期せぬうちに入ってくる
からっぽとの上手な付き合い方が
未だによくわからないんだ
| 垂れ流した詩編 | 13:23 | comments(7) | trackbacks(2) |
話の中でしか知らないキミへ
キミの夢の中に入り込んで
キミの話の中でしか知らない
昔のキミに会いに行って
そしたらこう言うんだ

次に出会う人はあたしだよ
あたしに出会う前に
ここでこうやって
悲しみのかけらは全部
洗い流しといてね

話の中でしか知らないキミは
あたしの目の前にいるキミとは
全然違ってて
鋭い牙をむき出しにしてたから
そして最後に彼女も自分も傷つけた

力で縛り付けることが可能だと
そう信じていたキミは
息が詰まるほど彼女を追い詰め
自ら破滅の道を歩み
そして彼女の部屋を出て行ったんだよね

行く当てもなく出て行ったキミは
激しい嫌悪感と虚脱感で
胸いっぱいにしながらも
あてどない旅を続け
半年が過ぎてちょっとたって
やっと暗い洞窟から抜けられたんだよね

そして今
目の前にいるキミは
屈託のない笑顔で
そんな面影なんか微塵もなくて
穏やかでやさしくて
それでもあたしはなんとなく悲しくて

「もし、昔の彼女が
もういっぺんやり直したいのって
言ってきたらどうするの?」

過去のキミにやきもち焼いちゃえるほど
貪欲なあたしは不意に
キミにそう問いかけた

「もう連絡もとれないし、後戻りはしないよ」

多分そう言うと思ってたんだ
そう言うに決まってても聞きたかったし
聞いたところでこのせつなさは止まらないんだ

ずっとこの場所に
キミを縛りつけておくことなんて
できないの知ってるけど

だけどあたしが
キミの名前を何度も呼ばなくて済むように
キミの居場所を探さなくても済むように

それでもなんとかキミの夢に入り込んで
話の中でしか知らない昔のキミに
こうやってお願いするんだ

あたしの手をずっと暖めてくれるために
あたしの頬にずっと触れていてくれるために
キミはこれから
あたしに出会うことになるの
だから今キミが持ってる
彼女に対してのたくさんの持ち物は
全部この中に閉じ込めて
最後にきちんと燃やしておいてね
| 垂れ流した詩編 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(4) |
運ばれてきたもの 
秋が近づいて
空はぐんぐん高くなりながら
ぼわぁんてした夏のニオイと一緒に
強力なアームを持った
ユーフォーキャッチャーみたいに
無機質に機械的に
あたしの大切にしてたものたちを
ためらう間もなく
もぎ取っていくの

海に行ったときにくっついてきた
砂浜の白っぽい砂の入ったズボンは
洗いすぎちゃって
もうどこにも砂なんて見あたらないし

一緒に上げるために買っておいた花火は
湿っちゃって火もつかないの

秋が運んできた
透き通った空気の下では
感覚がどんどん研ぎ澄まされていって
太陽がギラギラにまぶしかった頃は
近すぎてよく見れなかったものたちが
はっきりくっきり見えてくるの

嫌なことがあると
すぐに顔にでちゃう
そんなところが
まっすぐでいいよなぁなんて思ってたのに

爪を噛む癖があるから
爪なんかちっとも伸びなくて
皮膚に埋まった小さい爪も
子供みたいでかわいいいなぁなんて思ってたのに

言ってる言葉すべてが
言い訳っぽく聞こえてみたりして

今まで大好きだったはずのものが
案外そうでもないものに
勝手に書き換えられていくの

まるで
さよならするだけのために
一緒にいた夏
みたいだよね
| 垂れ流した詩編 | 13:20 | comments(0) | trackbacks(41) |
アリとキリギリス 
夏の間に遊びほうけていたキリギリスは
冬に備えてたくわえることを
怠っていたわけじゃなくて
そのたくわえ方を
知らなかっただけで

もしくはどうせたくわえたところで
朽ち果ててどっかにいっちゃうくらいなら
こうやって体いっぱいに
夏の心地よさを吸収しとけば
その余韻だけで
なんとか暮らしていけるんじゃん
なんて思ってるわけで

みんなが思ってるほど
アリなんかのことを
うらやましいとは思っていないはずなんだ
たとえ冬がきてもね
| 垂れ流した詩編 | 13:19 | comments(2) | trackbacks(0) |
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