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ネバーランド
ところで、ふぇふぇは
食べ物の好き嫌いがべらぼうに多かった。

普通の家庭では
たべもんは残さず食べなさい。
そのお米の一粒一粒は
何人もの人が大事に育てた結果
ここに来てるのですよ。
人々の汗の結晶であなたは生かされているのです。

そう教えられているはずだ。

まったくもってその通りである。

その教えにのっとり、弟はご飯粒ひとつ残さず
きっちり食べる。



お箸も上手に使える。

そしてデブだ。

んぐぁしかし、ふぇふぇの場合
状況がそれを許さなかったのだ。

ふぇふぇは小さい頃、
栄養失調になったくらい
食べることにまったく興味がなかった。

なんで食事の時間があるのかの意味すらわからなかった。

そんなだったので、親はとにかく一口でもいいから
食べなさいと懇願する。

騙されたと思って食べてごらん。と言って
威嚇する。

しょうがないので口にして、
「やっぱり騙されたみたい。」
などと言うと、なんか知らないけどタコ殴りにされる。

特に、肉・魚がまるで食べられなくて
野菜もからっきし食べられなくて
お米もお芋も火を見るより明らかに食べられなかった。


ここまで食べ物に愛着をもてないでいると
親としても、残すななんて、次の課題をうんたら
言ってる場合ではなくなってくるのである。

死なない程度でいいから食え。

そうなってくるのである。



ふぇふぇの口はしゃべることと、しゃべることと、しゃべること
もっぱらそれ用に作られていたらしい。



なぜそんな子になってしまったのか。

これには深い訳がある。

実は、
じつは・・・

ふぇふぇは
「ヤギに育てられた少女」
だったのである。

ふぇふぇの育った実家はのどかな田舎で
実家の敷地内には
いろんな小動物が共存していた。

子供の情操教育にと、おじいちゃんが
どこで仕入れてきたのか
いろんな小動物を庭に仕込んでおいたのである。

犬、ネコはもちろん、ヤギ、鳩、きじ、くじゃく、ニワトリ
イタチ、ウサギ、たぬきの置物。
池には錦鯉、ザリガニ、あひるなど。


なんでもヤギの乳は母乳に一番近く
栄養もあるということで、あたしはヤギから乳をもらい
育てられたらしい。

ヤギはあたしに乳を与えるために家に来た
いわばあたしの乳母なのである。

そんなあたしが最初に口にした言葉は
「てめぇぇええ」で
4足歩行で歩き、半径50M以内の臭いを嗅ぎ分け
逃げ足が速いのも今思えばしかたのない話だ。

あたしは、このぷちネバーランドにいる女王さまで
常に小動物たちを引き連れ、時には一緒に昼寝をし
恋の相談なんかも親身になって聞き役に回り
日照り続きの夏には水道水をたっぷりばけつに入れ
忠実なネコとかは、自分が狩ってきたねずみやモグラなどを
ふぇふぇの前に厳粛に進呈したものだった。

一時期、キジたちがクーデターを起こし
鳩の兵糧を占拠したことがあったが
孔雀らを仲裁のテーブルに加え
きじ・ハト安保条約の調印に成功したことは
今でもふぇふぇの記憶に新しい。

ふぇふぇは動物に日本語で話しかけたりはしない。
かといって、動物のマネの鳴き声とかも出さないが
なぜか彼らの言いたいことはほぼ理解できた。

ヤギのおかんの言葉にはうんちくがあり、
すべての動物達が納得するには十分であった。

「ポケベルは、携帯が流行るまでの通過点に過ぎないのよ。」

「すもももももももものうちなのよ。」




そんなある日のこと、いつもとちがう面持ちで
ヤギのおかんはふぇふぇに向かっていった。

ふぇふぇや、お前もいずれ大人になるだろう。
大人になるとこうやってあたしたちとコミュニケートできなくなる。
そうなる前に是非お前に伝えておきたいことがある。

「ふぇふぇや。ごぼごぼごぼご・・・」

ぱたん
(ヤギのおかんの倒れた音)

「お、おかん?」

「おかぁぁあああん!!」

ふぇふぇは何度も何度もヤギのおかんの体を揺さぶってみたが
オカンの目がもう一度開くことはなかった。

「おかぁぁああああああああああん」

「おかんひどいよ、なんていったのかわかんないよ。」

「もう一度やさしい笑顔を見せておくれよおおおお」

ふぇふぇの声はむなしくプチネバーランドに響くのみであった。

もうどんなにお願いしても、
ありがたいうんちくを聞くことは出来ない。

そしてどんなにお腹がすいても
あの生ぬるい、おかんのミルクを飲むことも出来ない。


ふぇふぇは動物達と、ネバーランドの池のそばに立つ
石で出来た灯篭の下を掘り起こし
そこにおかんの死体を埋め手厚く葬った。

今でもヤギのおかんの、ニヒルな笑みを浮かべた
後方の安全確認も怠りないスナイパーな横顔を
忘れることが出来ない。

その日以来、ふぇふぇは何を口に入れても
無味乾燥で、ちっともおいしく感じられなくなったのである。

 
てか今日もちゃんと落ちてないのは
実はだからです。

落ちがないときはすべて実話です。

ほんとだってばぁ。ねぇ、マイケル。


| もふもふ日常編 | 14:07 | comments(0) | trackbacks(1) |
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barcode wand
ネバーランド
| barcode wand | 2007/03/24 11:51 AM |