CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 知られたくないこと | main | クラゲ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
恋人
それは
ケセランパサランによく似た
お尻はふわふわした綿帽子に覆われていて
とっても長い真っ赤な触覚を持っていて
虫みたいに小さな生き物で

それがある日突然
耳の穴からそっと入り込んで
気づかぬうちに
どっかの誰かに恋焦がれちゃうの

同じようにその生き物が
耳の穴から入ってきちゃった
どっかの誰か同士が
惹きつけあって恋に落ちていくの

その生き物は
麻薬みたいなそんな作用のする
甘い液体を体の中に撒き散らすから

視界がどんどん小さくなって
変なフィルターまでかかっちゃうから
その人のいいところだけしか見えないし
他の人なんてどうでもよくなっちゃうし

ちょっとピントを合わせてみれば
あれあれって思うところがあっても
自動修正しちゃったりして

ほかの事考えようとしても
いつのまにかその人のこと
考えずにはいられなったり

すごくささいなことが
重大な問題になってきて
体の中がゆれゆら揺すぶられて
大きく笑ったり、大きく泣いたり
そんなことが繰り返されていくの

体内にその生き物がいるうちは
どんなに抵抗しても
全部ムダになっちゃうくらい
自分自身が麻痺状態になってるから
軽い痙攣を覚えながら
その感覚に身をゆだねるしかないの

そしていつか必ず
その生き物が体の中から
また耳の穴を通って
外にでていくその時まで
無抵抗にふわふわ半分宙を舞いながら

できれば二人とも同時にその生き物が
体の外に出ていってくれればいいけど

あたしのだけずっと
体の中に居続けられたら
今度はその生き物は
苦くて辛いそんな液体を
撒き散らすのはわかってるから

なるべくほぼ一緒くらいに
出て行ってくれるように
それだけはどうにかこうにか
無自覚なまま祈り続けるんだ
| 垂れ流した詩編 | 13:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 13:10 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://phyphy.jugem.cc/trackback/294
トラックバック