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2004.11.10 Wednesday
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2004.11.10 Wednesday
ずっと
休みの日には必ず会いに行って
一緒にご飯を食べに行って
次の日には映画を見に行って
映画を見る席は出口に一番近い場所
あたしがキミの右側で
あたしはいつものアイスティー
キミはいつものアイスコーヒー
映画の途中で何度かキスして
エンドロールが始まったら
真っ先に席を立ち
誰よりも早く映画館から脱出して
手をつなぎながら駐車場に急いでく
手をつなぐのは
あたしが左手で
キミが右手
スキって言い合うのが
息するのと同じくらいに
スースー、ハーハーしてきだしてから
時間が過ぎるのが滝のように早くなって
そしてまた、あたりまえのように
前の週とたいして変わらない週末がやってくる
あんまりあたりまえに
サラサラと流れていくもんだから
立ち止まって考える暇すらないんだけど
それでもやっぱりどうしても
一人ぼっちの平日の
眠れない夜なんかには
キミのことを想いながら
涙が溢れて止まらなくなったりするんだよ
それでもやっぱりどうしても
嫌いになんかなれなくて
嫌いにならなきゃならないわけなんて
これっぽっちもないけれど
雨が降ったら真っ先に
キミの家の干してある洗濯物のことが気になって
マロンクリームのおいしいケーキを見つけたら
次に会うとき必ず持って行こうと
お店の名前と場所を必死で覚えてみたりして
会っていたっていなくたって
気がつけばキミのこと考えてるのが
あたりまえみたいになってるそんななっちゃったから
キミがいなくなってしまったことを考えると
想像つかなくて
想像したくもなくて
想像するだけで怖すぎて
怖がりなあたしは
なんとかキミと会う前の自分に
戻ってみようと努力してみたりするんだけど
キミと会う前の自分のことなんかもう
すっかり忘れちゃったみたい
それでもやっぱりどうしても
キミとさよならしなきゃならない時がきたら
キミがいつでも言っていた
あたしは一度も言うことができなかった
「ずっと」
という言葉を初めて使うことができると思うんだ
「ずっと大好きだったよ」
「ずっと愛してたんだよ」
ってね
2004.11.10 Wednesday
KEEP GOING
おこたに入って
必死こいてゲームボーイやってる
あたしの後ろで
ベットに横たわりながら
痛みまくりのあたしの髪を
手ぐしでやさしく
ときほぐしてもらうのが
もうあたりまえみたいになっちゃって
とっても気持ちいいから
当然みたいにずっとそうやって
身をゆだねちゃっているけど
最初はちょっと触れられただけで
もうドキドキしちゃって
痛んだ髪なんか見られようもんなら
恥ずかしくって頭覆って
あたふたしまくりだったのに
今はもう不思議なくらい
恥ずかしいことが
どんどん減ってきて
それと同時に
出会った頃に感じてた
きゅんきゅんチクチクも
どんどん減ってきて
でもそれって
全然いやな感じじゃなくて
ジェットコースターの激しいアップダウン状態が
出口近くになって緩やかに運転されてく
安堵感いっぱいの
あんな感じなんだけど
出口が見えて
ジェットコースターが止まって
二人で降りた後
やさしく手を振って
「じゃぁまたね」って
笑顔でさよならができるように
緩やかにながれるこの時間の流れを
きちんと噛み締めて
もっとずっとゆっくりゆっくり
止まっちゃうくらいに
ゆっくり走ってくれますように
って祈りながら
少しずつまた
前に進もうと思うんだ。
2004.11.10 Wednesday
いったりきたり
あーあ、
またやっちゃったみたいだ
別に怒らなきゃいけない理由なんて
全然なかったのに
なんでわざと怒ったふりして
出ていっちゃったんだろぅなぁ
熱があるみたいだから
お薬届けに行って
DVD借りて
一緒に見てただけなのに
すぐに感情移入してしまいがちなあたしは
スウィートノーベンバー見て
やっぱり
キレイなままの思い出の中の人でいたいから
弱っていく自分見せるのってやだから
一緒にいたくてもあたしもきっと
自分でさよならしちゃうんだろーなーなんて
思ってみたりして
でそのあと
二年ぶりにゴースト見て
てゆーかこの映画は
一緒にいた人と必ず見た映画で
最後に見たのは2年前の今頃なんだけど
もう何回見ても号泣して
そりゃもう泣きまくりで
きっとそうゆうふうに
一緒に感動して欲しかったのに
泣かなくてもいいから
じーんてして欲しかっただけなのに
一番いいシーンで
あの霊媒師が自分の体を貸して
二人がまた再開できるそんなシーンなのに
そりゃ霊媒師は黒人だからしょーがないけど
「うわ真っ黒な手だねこりゃ」とか
そんな風に言われちゃったら
もうね、いっぺんに入ってた気持ちが
ふーって抜けちゃって
初めてあの映画であんまり感動できなくなって
なんかそれが
無性に腹立たしくて
別にたかが映画なんだけど
なんかすごくイヤで
でその映画見終わったら
速攻帰ってきちゃったよ。
そしたら今まで二人で過ごしてきた時間とか
そんなのがみんな幻みたく思えて
なんか損した気分みたくなって
てゆーかもしかしたら
この人は
ほんとにあたしのこと
愛してくれてないんぢゃないの?
なんてことまで考えはじめちゃて
無償の愛のことが思い浮かんだりして
でもあたし、
愛を与えたら
それと等価の愛を与えてもらえないと
なんかいやなのかもとか思ったら
そんな打算的な自分もいやになってきて
したらもーほんと
なにからなにまでいやになって
メールも放置ちぅなんだけども
そうやって
たまにイヤになったり
でも放っておかれても
それはそれで悲しかったり
会いたかったり
会いたくなかったり
ちょっとキライになったり
大好きにもなったり
そういうの全部ひっくるめて
もしかしたらそれが
愛というものなのか?
2004.11.10 Wednesday
エンディング
100%の確率でなんにでも絶対に訪れる
エンディングって奴は
いったい何通りくらいの種類があるんだろう?
ハッピーエンディングになる可能性は何パーセントで
バッドエンディングになる可能性は何パーセントで
でもって自分自身で
どれくらい操縦可能なのだろう?
てゆーかそもそも
何をもってハッピーエンディングで
何をもってバッドエンディングになるんだろう?
悲しい別れをすることがバッドエンディングでも
それは次に訪れるだろうハッピーエンディングへの
入り口だったりもするわけだし
死ぬまでずっと一緒なのがハッピーエンディングでも
数々の誘惑とか障害に負けちゃった場合
自らリセットボタン押しちゃったり
しちゃうこともあるわけだし
もう頭わかんなくてきちゃうんだけど
もしかしたら
エンディングなんてもんは
最初から存在してなくて
一生という長い軸からみたら
それは糸の結び目みたいなもんで
その先にも糸は勝手に伸びていって
死んだ後それはループみたくふりだしに
もどったりしちゃったりしてるかもだから
無駄に抵抗しながらも
流されそうになりながらも
たくさんのエンディングを
繰り返されてくエンディングを
たのしんでやってるのは
自分だって思えばいいぢゃない?
2004.11.10 Wednesday
同じ季節
お誕生日が来るたびに
思い出すのは
お誕生日が自分ととっても近くって
前にお誕生日を
一緒に過ごした人たちのこと
今日があたしの誕生日ってことはぁ
あいつは一週間前で
あいつは三日前で
あいつは昨日が誕生日だったんだなぁって
もろかぶったことは
まだ一度もないんだけど
なんでかわかんないけど
好きになる人は気がつくと
お誕生日がみんな近かったりするのは
秋に生まれて
冬の寒さの中で
じーっとお布団の中で新しい世界を感じ初めて
春になって
ちょっとは人間ぽい食べ物を食べ始め
夏になって
這いずりながらも移動することにトキメキを感じ
そしてまた
秋を迎えたそのときに
どうにか人間らしくなれた自分がうれしかったり
まったく記憶には残ってないんだけど
体でどっかに残ってる懐かしかったことが
同じ季節におんなじことしてた
そんな誰かに引かれていく
多分そんななにかってあるような気がして
そしてまた今年も
同じ季節に生まれた人と
一緒にお誕生日を過ごしているんだ
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